社会人日記📝 〜2020年4月編〜
3/31 学生からの卒業
今まで自分たちには「先生」がいた。
導いてくれる人がいた。
社会人になると、上司はできるが「先生」ではない。責任を持って導いてくれる訳ではない。
これからは自分で自分を導いていくしかない。
ずっと分かっていたが、いざその日を目前にすると眠れなかった。
社会人デビュー
しっかり寝不足で迎えた入社式。
コロナ禍で控えめな入社式だったと後から聞いたが、普通に密だよなーっと思いながら理事長の話を聞いていた。
新社会人として、「出世したい!」とぼんやり考えていたため、一挙手一投足が重役の人に見られてるんじゃないかと無駄な心配もしていた。
新しい職場 新しい仕事
支援相談員として、介護老人保健施設(以下老健)に配属となった。介護老人保健施設とは、要介護認定を受け、日常生活において介助が必要な高齢者がリハビリを行う介護施設だ。病院と在宅の中間的な施設として位置づけられている。つまり、ややこしい。
自分も国家資格を持っているとはいえ、教科書でさらっとその名前を聞いたことがある程度だった。
そもそも老健のことをあまり分かっていないのだから仕事を覚えるのが大変なのも当然だ。
4月はひたすら先輩の横にピッタリとくっついて見学させてもらった。1日の中で様々な業務が目まぐるしく行われるため、見学をしていても「今なにをしてるのか」さっぱり分からなかった。
電話を取るのも怖かった。電話が鳴るだけでビクっとなり「誰か取ってくれ」と思っていた。
1日がとにかく長かった。通勤時のバスに乗っている最中の気持ちは、いつも落ち込んでいた…
毎日の楽しみは寝る前にする彼女との電話だけだった。その時間が当時の自分を奮い立たせる原動力だった。(それは今も変わらない)
自分にできることはなにか
経験も、知識もない支援相談員。
それでも老健で働く職員であることは変わらない。組織の職員であるということは何かしらの価値を生み出し、その対価として給料を貰うということだ。
自分にできること、それは「元気な挨拶」だった。
社会人になって少し驚いたのは、元気な挨拶をする人が少ないということだ。だからといって挨拶が嫌いな訳ではなく、こちらが元気よく挨拶すれば殆どの人が笑顔で挨拶を返してくれる。無視する人も中にはいるが、大体そういう人は仕事面でも尊敬できない人だ。
とにかく、自分は元気良く挨拶することが今できることだと思った。職場の雰囲気を明るくなれば、それも立派な貢献だと。
見かけた人に漏れなく挨拶していると、職場でも顔を覚えてもらうようになる。気軽に話してもらえたり、先輩からイジってもらったりするようになり、段々と自分の居場所ができたような気がした。
思い出
「とにかく数をこなすしかない」と思っていたため、相談員を呼ばれると真っ先に走って対応した。そして90%の確率で「すみません、分からないので他の相談員呼んできます!!」とトンボ帰りしていた。
上司からは「アクセル全開で危険なやつ」と思われていたと思う。
この時期に読んでいた本
このブログでも紹介した本。
この本のおかげで「今の自分に何ができるのか」と思うようになった。
また、これからどうなっていくのか分からず不安だった時でも、「絶対に成長してやるんだ!」というポジティブな気持ちにさせてくれる良い本だった。
この本は1年後、後輩にプレゼントした。
次回は5月編へ