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苔の本棚blog

読書や趣味など大好きなことについて記事を書いています。4月から社会福祉士として働いています。

『生命科学的思考』生命として生き、人間として生きる

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【前提】

全ての生命体には…

【個体として生き残り、種が繁栄するために行動する】という生命原則がある

👉いわゆる「本能」。生き延びるための情報が遺伝子には組み込まれている。

しかし、人間には感情が備わっている。理性がある。理性をコントロールすることで、主観的な意志を持つことができ、この生命原則に抗うことができる。

つまり、人間の持つ本能を理解し(生命原則を知る)、人間の持つ理性(考える力や、社会性)をコントロールすることができれば、自然の理にかなった自由な生き方ができる。

 

・人はなぜ死ぬのか

👉これも種を生き残すための手段。生命体は、外環境が変化する前提で進化している。その変化に適応するには遺伝子をアップグレードさせていく必要がある。だからこそ、古い生命は新しい生命に入れ替わる。

 

・快楽と幸福

快楽

一時的なもの。本能に従っていくと快楽を求める。例えば目の前にケーキがあれば、糖分を摂取したいという本能(生き延びるために必要だと脳が訴えている)に従い、ぺろっと食べてしまう。食べすぎると糖尿病のリスクが高まるなど、考えない。

 

幸福

長期的なもの。理性をコントロールする必要がある。

上記のようにケーキが目の前にある場合。食べずに我慢することで長期的な健康にいい影響を与える。

 

👉本能に従えば幸せになれる訳ではない。今の時代は物が溢れている時代。快楽だけを求めれば結果的に健康に悪影響を及ぼし、幸福な人生とは言えなくなる。(もっとも、快楽を求める人生が幸福な人生と思い生きている人もいる。アルコール中毒や、ドラック依存の人などがまさにそうだ。)