「読書の捉え方を考える」〜遅読家のための読書術
今日紹介するのは、数々のウェブサイトで書評をされ、年間700冊以上(えぐい!!)の読書量を誇る印南淳史さんが書いた本です。
遅読家のための読書術
今では膨大な読書量を持つ印南さんも、元々は遅読家だったそうで、「1ページ5分」のペースだったそうです。めちゃくちゃ遅いですね(笑)
そんな印南さんが、なぜ年間700冊以上読めるようになり、数々のウェブサイトで書評家として活躍できるようになったのか。
読書の捉え方が変わる
印南さんは、書評家として仕事を始めて、読書の捉え方が変わったそうです。
なぜなら書評家は
- 締め切りがある
- 伝えなくてはならない
- 書かなくてはならない
そういう仕事だからです。
こんな状況だとまず締め切り間に合わない。さらに文章を書く必要があるし、読み手がいるので分かりやすく伝える必要あります。
そんな仕事を始めてから、印南さんは読書への捉え方について、気づいたことがあります。そして書評家として読書をしながら実践していることも紹介します!
気づいたこと①
・いくら熟読しても、実際には忘れていることが多い
これはかなり本質的な点です。読むスピードと理解度・記憶はまったく比例しないということ。つまり、じっくり読んだからといって、その分内容がしっかり頭に入るわけではないのです。(p30)
気づいたこと②
・記憶する読書より、記録する読書をする
重要なのは、本から得られる価値を「自分の頭の中にため込む」のではなく、「自分の''外"にため込む」ことです。(p143)
🔸action🔸
印南さんが実践している、「1ライン・サンプリング」
①まずノートか、A4サイズの用紙を用意します
②本を読みながら、「価値がある」と感じた本文を書き出していきます
③本を読み終えたら、書き出した本文を見返し、なぜ価値があると感じたのか一言でもいいのか書き出します
④最後に、書き出した本文の中から、「最も価値がある」と思った言葉を一つだけ選びます
⑤一つだけ選んだ本文は、別のノートや手帳に、本のタイトル名と一緒に記録しましょう。
感想✍️
「本を沢山読んでも、身になっているのかな?」
これはビジネス書が好きな人だと特に、不安になる気持ちだと思います。
読書術の本は沢山ありますが、本書は遅読家に焦点を当てているところが斬新で、まさに今の自分だ!と感じました。。
また、自分もこうしてブログに読書に関する記事を書いているため、参考になる部分もあり、勉強になる。
「身になった」実感はすぐに感じることはできないけれども、こうして「記録」していくことで、誰かにとって読書をするキッカケになったり、心を動かすキッカケになっていければな…