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苔の本棚blog

読書や趣味など大好きなことについて記事を書いています。4月から社会福祉士として働いています。

【交渉力】〜お互いのメリットのために

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38歳で大阪府知事となり、42歳で大阪市長に就任。絶望感な大阪の財政を立て直し、色んな人の反感を買いながらも改革を進めていった橋下徹氏。

最近ではタレントやコメンテーターとして活躍しています。

 

その橋下氏が『交渉力について』書いた本です。

 

交渉とは?〜シンプルに解説

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交渉とは、お互いにメリットのある方法を探しながら、互いに妥協して、より良い成果を生むための話し合いです。

なのでまずは、交渉で自分が得たいメリットは何なのか。明確にする必要があります。

 

そして自分が得たいものを、相手が譲ってくれた時。

これを交渉成立と意味します。

 

交渉とは「譲り合い」をする行為

譲らず、ただ自分だけが得するというのは、交渉ではなく「押しつけ」です。

お互いが妥協し、お互いの得たいメリットに対して譲れる部分があるのか。それを探していくのが交渉するという行為なのです。

 

では、本題です。

【交渉力を上げる方法】

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①自分の「譲れるところ」「絶対に譲れないところ」を整理し、優先順位をつける。

 

②相手の「譲れるところ」「絶対に譲れないところ」を整理し、優先順位をつける。

 

③お互いの「絶対に譲れないところ」がぶつかった時は、要素分解して、小さな「譲れるところ」を探していく 

 

 
 

【ざっくり解説】

①自分の「譲れるところ」「絶対に譲れないところ」を整理し、優先順位をつける。

→譲り合いが大事な交渉において、譲れない部分を譲ってしまうと大きなダメージになり、相手にしかメリットのない交渉になってしまう。そのためにしっかり優先順位を決めること。そして譲れるところを明確に整理していれば、余裕を持ちながら交渉することができます。

 

②相手の「譲れるところ」「絶対に譲れないところ」を整理し、優先順位をつける。

→これが非常に難しい。これができると、自分の得たいメリットを相手が譲れるのかどうか分析することができるので、大きく交渉力は上がります。さらに、相手の得たいメリットが分かれば、それが自分の譲れるものなのか判断することができ、スムーズに交渉することができます。

 

③お互いの「絶対に譲れないところ」がぶつかった時は、要素分解して、小さな「譲れるところ」を探していく

→お互いのメリットがお互いにとって絶対譲れない時。多くの場合は破談ということになるでしょう。ただ、お互い譲れない部分を細かく要素分解することで少しでも交渉を進める努力をしていきましょう

 

 

 

感想✍️

自分の仕事は、ビジネス的な交渉をする仕事ではありませんが、相談員として様々な人と面談する機会は非常に多いため、勉強になる部分が多かったです。

特に、「相手のメリットを分析する」というのは使えそうです。どうしても、話し合いをする時は自分が得たい情報を優先的に考えてしまうので、相手がどう思っているのか、何を知りたいのか、そういったものを汲み取れるようになっていきたいなと思いました。

 

 

 

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