読書好きは必見!【本を読む場所を求めて】
【本を読む場所を求めて】
著者 阿久津隆
この本を一言で表すと
本好きの本好きによる本好きのための本
です。
著者は無類の読書好き。この本はそんな著者が「一番読書に適している環境はどこなのか?」と街を歩くところから始まります。ここで大切なのは、ただ本を読むのではなく、「よし、今日は時間を気にせず本の世界に入り込むぞ〜!」みたいな人が本を読める場所。
つまり、
・時間を気にしない
・読書に集中できる
・周囲に気を配る必要がない
このポイントを全て満たす環境を探しに街に出ます。
そして、そこから得たヒントを活かして、著者自らが読書好きにとって最適な場所を作っていく。そんな話です。もちろんノンフィクションです。
レビュー✍️
本読んでいる時って周りから見たら本に100%集中しているように見えるけど、実はそうじゃない時の方が多い。周りの音もしっかり耳に入ってるし、話し声とかも入ってくる。文字を目で追っているだけで頭の中は違うことを考えてたり…。
それでも気がついたら本の中に取り込まれていて…
良い本はページをめくるたびに、ワクワクしていきます。あの感覚は独特でクセになるんですよね。
ただ、購入した本が必ずしも自分にとって良い本とは限りません。
釣りが趣味な人が、「今日は全く釣れない日」があるのと同じように、読書にも「さっぱりな日」はあります。
でも新しい本を読むというのは出会いと同じなんです。ページ開いてみないと分からないし、たとえ評判が悪い本でも、自分にとって大切な言葉や考えに触れることができるかもしれません。
いろんな娯楽がある今の時代で、読書が好きだという人へ。
この本は、そうした人へ向けた本だと思います。
読書が好き。なんで好きかも分からないし、本の読み方なんか分からないけど本屋があったら立ち寄ってしまう。
そんな人の気持ちをこの本は優しい言葉で代弁してくれ、勇気を与えてくれます。