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苔の本棚blog

読書や趣味など大好きなことについて記事を書いています。4月から社会福祉士として働いています。

【パラダイムの魔力】〜新人の強みを活かす

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こんばんは!

今日紹介するのは【パラダイムの魔力】です。

著者はジョエル・バーカー

タイトルを見ると、科学者?っぽいイメージがありますが、サブタイトルが「成功を約束する創造的未来の発見法」と書かれている通り、自己啓発系の本になります。

最初に申し上げますが、すごくオススメの本です!!

たった1.500円で、新しい視点が身につきます。必ず身につきます。

この本を読む前と、読んだ後では世界の見え方が変わると言っても過言ではないと思っています。

 

 

さて、みなさんは、「パラダイム」という言葉は聞いたことがありますが?あの有名なベストセラーである【7つの習慣】にもこの「パラダイム」という言葉は出てきます。

 

 

パラダイムとは何か

パラダイムとは、ルールと規範であり(成文化される必要はない)、①境界を明確にし、②成功するために、境界内でどう行動すればよいかを教えてくれるものである。(p32)

すごく抽象的ですね。

僕は、パラダイムとはフィルターのようなものだと解釈しました。

常識であったり、価値観であったり、「当たり前」と言われているようなことだと思います。

 

パラダイムは、個人のパラダイムと組織のパラダイム。2つのタイプがあります。

 

 

誰もが、自分のフィルターを通して世界を見ている

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パラダイムは「心理的フィルター」の役割を果たしている。つまり、誰でも自分のパラダイムを通してしか、世界を見ることができない。

言い換えると、自分のパラダイムに合わない現実世界に存在するデータはすべて、自分のフィルターを通過しにくい。どんなものが目の前にあっても、それが見えないということになる。

自分のパラダイムに合うデータは、単にフィルターを通過するばかりでなく、通過する過程で凝縮されていき、自分のパラダイムは正しいという思い込みがそれまで以上に強くなっていく(p102)

 

人それぞれ、パラダイムを持っています。これが個人のパラダイムです。

近い言葉で言うと、「価値観」のようなものでしょうか。とにかく、人はそれぞれパラダイムを持っており、そこを通して世の中を見ているのです。

・人はそれぞれパラダイムを持っている

・自分もパラダイムを通して物事を見ている

この2つを理解するだけでも本書の値段以上の価値があります!

 

 

新人の強みとは

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新人の強みは、組織のパラダイムに染まっていないことです。

そのため、会社に長くいる人ほど気づかない問題が見えてくることがあります。組織のパラダイムに染まっている人は、全てそのパラダイムを通してしか物事が見えないので、問題自体に気づかないことが多いのです。

大切なのは、新人が気づいた問題、アイデアを発信すること。おそらく

ー「新人のくせに生意気なことを言うな」

ー「そんなことできる訳がないだろう」

ー「お前も経験を積んだら分かるよ」

このようなことを言われるでしょう。

パラダイムに染まった人ほど、新人の意見を信じることが難しくなるからです。

しかし、新人が気づく問題は意外と本質をつく問題であることが多いと、著者は書いています。

素晴らしいアイデアがひらめくとき、それは仕事の初日である。その次に、素晴らしいアイデアがひらめくとき、それは会社を辞める日である。(p79)

 

新人としての強みを活かすために

  • 意見(気づいたこと)をしっかり述べる
  • 会社にとっての「当たり前」を信じない

 

自分のパラダイムを理解した上で、この2つを意識する。特に2つ目は、最も大切だと思います。なぜなら会社は研修期間などを設けて、会社のパラダイムを染み込ませようとさせるからです。もちろんそのパラダイムを理解することで仕事はスムーズになる訳ですから、理解することは大切です。しかし染まってはならない。うまく利用するくらいの気持ちでいることが大切です!

 

 

 

いかがでしたか?

今回紹介したのは「パラダイム」についてです、

本書ではこれ以外にも

書かれています!

ぜひ一読してみてください!