〈head〉 〈head〉

苔の本棚blog

読書や趣味など大好きなことについて記事を書いています。4月から社会福祉士として働いています。

僕たちは、どう生きるか 

f:id:ryota24k:20200216142357j:image著・吉野源三郎 【君たちはどう生きるか

 

1937年に発行された【君たちはどう生きるか

この本は戦前に発行されたにも関わらず、戦後も売れ続けている名著です。

 

なぜ、読まれ続けるのか

この本の主人公は中学2年生のコペル君です。

このコペル君に、読者が共感できるシーンが多く、コペル君を支える叔父さんや、母親の言葉が、コペル君だけでなく読者も一緒に胸を打たれます。

 

貧困、いじめ、勇気、学問…。

今も昔も変わらないテーマに、人間としてどう向き合うべきか。時代を超えた名著。

本の帯より

 

たとえば、階段を辛そうに登っている高齢者の方を見かけ、「力になりたい!」と思いながらも、声をかけることができず、自己嫌悪に陥ってしまったり…。

この『自己嫌悪』も、コペル君にとって悩みの種でした。

私たちも、同じような経験ありますよね…。

 

事実と真理

事実は、勉強や読書をして学ぶことで知識として得ることができます。

真理とは、身をもって事実を知ることを言います。

偉人が残した言葉なども、その言葉の真理を理解することで、さらに考え深いものになるのです。

コペル君の体験を通して、様々な真理に触れることができるのも本書の魅力だと思います。

 

この本が伝えたいこと

この本では常に、人間として自分はどう生きるのか。を問うてきます。

 

現代は、テレビやネットなどで情報が溢れています。

その情報を、鵜呑みにしていませんか?

「世間では常識だから…」

「友人もみんなそうしているから」

「ネットでこう書いてあったから」

といった理由だけで行動していないですか?

 

それらは本当に自分の意思で、行動してますか?

 

学んだこと、知ったことをしっかり咀嚼して、それに自分の思慮も加えて初めて、自分の思想となる。と、この本は強く伝えてきます。

 

そして、最後にこう問われた気がします。

世の中は目まぐるしく変化し、いろんな情報が飛び交う社会の中で、

 

『僕たちは、どう生きるのか』

 

 

君たちはどう生きるか

君たちはどう生きるか

  • 作者:吉野源三郎
  • 出版社/メーカー: マガジンハウス
  • 発売日: 2017/08/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)