僕たちは、どう生きるか
著・吉野源三郎 【君たちはどう生きるか】
1937年に発行された【君たちはどう生きるか】
この本は戦前に発行されたにも関わらず、戦後も売れ続けている名著です。
なぜ、読まれ続けるのか
この本の主人公は中学2年生のコペル君です。
このコペル君に、読者が共感できるシーンが多く、コペル君を支える叔父さんや、母親の言葉が、コペル君だけでなく読者も一緒に胸を打たれます。
貧困、いじめ、勇気、学問…。
今も昔も変わらないテーマに、人間としてどう向き合うべきか。時代を超えた名著。
本の帯より
たとえば、階段を辛そうに登っている高齢者の方を見かけ、「力になりたい!」と思いながらも、声をかけることができず、自己嫌悪に陥ってしまったり…。
この『自己嫌悪』も、コペル君にとって悩みの種でした。
私たちも、同じような経験ありますよね…。
事実と真理
事実は、勉強や読書をして学ぶことで知識として得ることができます。
真理とは、身をもって事実を知ることを言います。
偉人が残した言葉なども、その言葉の真理を理解することで、さらに考え深いものになるのです。
コペル君の体験を通して、様々な真理に触れることができるのも本書の魅力だと思います。
この本が伝えたいこと
この本では常に、人間として自分はどう生きるのか。を問うてきます。
現代は、テレビやネットなどで情報が溢れています。
その情報を、鵜呑みにしていませんか?
「世間では常識だから…」
「友人もみんなそうしているから」
「ネットでこう書いてあったから」
といった理由だけで行動していないですか?
それらは本当に自分の意思で、行動してますか?
学んだこと、知ったことをしっかり咀嚼して、それに自分の思慮も加えて初めて、自分の思想となる。と、この本は強く伝えてきます。
そして、最後にこう問われた気がします。
世の中は目まぐるしく変化し、いろんな情報が飛び交う社会の中で、
『僕たちは、どう生きるのか』